2022年度は、世界各国で社会経済活動が本格的に再開したこともあり、計画した各事業をおおむね遂行できました。

 親水事業では、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドイベントを企画立案し、3密(密集、密接、密閉)を回避することで、3年ぶりに多くの親水イベントが開催できました。なお、いくつかの親水イベントでは、SDGsついて楽しく学べるワークショップ「SDGs Village」を開催し、当財団の指定管理施設で活用中のシービン実演展示など、海洋プラスチック問題を扱った学習プログラムを提供しています。さらに次世代の人材育成においては、海洋高校の生徒を対象としたマリンスポーツ実習により、将来の海事産業の活性化のための基盤づくりを行いました。

 また新たな水上アクティビティとして、メーカーと協働して水上自転車(フローティングバイク)を導入しました。

 安全啓発事業では、コロナ禍以降にライフジャケットレンタルステーションが設置された20か所の海水浴場のうち、18か所でステーションを再開しました。また、水域利用の健全化に取り組む各自治体などに協力し、対策会議への参加や水上オートバイの安全指導を実施。さらに、感染拡大の沈静化に伴い再開された各種マリンスポーツ競技会の水面の安全管理なども行っています。JBWSSはオンラインで他団体との交流を行い、その模様を動画配信することで、広く水上安全の啓発をしました。

 施設管理・運営事業では、神奈川県横須賀市にある5公園の新規指定管理者に応募し、共同事業体の構成団体として、港湾緑地公園の2公園(うみかぜ公園・海辺つり公園)を受託、4月から新たに運営管理事業を開始しました。8月には新規収益となるオフィスビル賃貸事業を開始しました。前者は新たなマリンスポーツの活動水域として、後者は新たな公益事業の財源として、その活用をはじめています。また、かねてより計画していた事務局の移転については、8月中に引っ越し作業と諸手続きが完了し、8月15日から中央区築地の自社ビル「AQUAビル」での業務を開始しました。

 このほか広報活動においては、公式ホームページやSNSを積極的に活用し、各事業の活動報告や水辺に関する世界のニュース紹介などを継続しています。また、当財団の認知度向上のための新たな取組として、SNS上に毎月1回1週間の有料広告を出稿したところ、SNSのフォロワー数が堅調に伸びはじめ、情報発信力を強化することができました。

トピック

・4月から横須賀市港湾緑地公園(うみかぜ公園、海辺つり公園)の運営管理を開始しました。

・8月には新規収益となるオフィスビル賃貸事業及び本部事務所を開所しました。

国内外の主な出来事

・安倍元首相撃たれ死亡

・W杯日本代表16強

・露、ウクライナ侵略

主な事業

・8月にはオフィスビル賃貸事業を開始しました。

・神奈川県横須賀市のうみかぜ公園で行われたうみかぜカーニバルにおいて、環境系ワークシ ョップを集めた

「SDGs Village」を開催しました。

・第14回隅田川水面の祭典2022の開催

 実施期日  5月29日(日)  

 実施場所  東京都台東区花川戸 隅田

新規指定管理施設

うみかぜ公園
海辺つり公園