2020年度の諸事業は、その幕開け直後から新型コロナウイルス感染症という未曽有の大災禍により、当初計画していた事業活動の多くが中止、または延期に追い込まれる不測の事態となりました。

 親水事業についてはイベントの大半が中止を余儀なくされるなか、横須賀市立浦賀ボートパークでは、同市ならびに地元企業などの協力のもと、オンラインでのマリンスポーツにおける安全啓発を実施。「Withコロナ」時代への適応を図りました。このオンライン型マリンイベントの動画は総再生回数が2,000回を超え、コロナ禍においてもマリンスポーツの魅力や楽しさ、水辺の安全知識などを広く一般に伝えることができました。

 安全啓発事業においては「WEAR IT!」キャンペーンが中止となり、IBWSSも中止。JBWSSは2021年1月にオンラインで開催し、参加団体と水上安全の現状や課題の共有を図り、さらなる水難の防止や安全対策の向上に寄与することができました。

なおK38 JAPANについては、契約期間満了日の2020年12月末日をもって、米国本部との提携関係を終了しました。

 施設管理・運営事業では、各管理施設の休業、一部閉鎖、およびそれら措置の解除、ならびにクラスター対策など、幾度となく難しい判断を迫られました。その一例として大阪府営二色の浜公園では、隣接する二色の浜海水浴場の海開きが中止となり、浜辺の監視体制が無い危険な状態となったことから、水上オートバイと遊泳者の安全確保を図るため、自主的に侵入禁止のゾーニング(ブイの設置)を行いました。さらに、水上オートバイ利用者に対する安全指導や、周辺海域における監視活動も実施。その結果、周辺海域の海難事故を未然に防いだ功績が認められ、大阪府大阪水上警察より表彰されました。

このように、各地方公共団体をはじめとする関係諸団体と緊密に連携協力して適時、適切な対応を取ることで、地域住民の健康増進に寄与するという公共施設の使命を果たすとともに、高まるマリンスポーツ需要に応えることができました。

以上のように本年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況に応じた適切な対策を打ち出すことでコロナ禍を乗り切り、事務局体制についても、テレワーク環境の構築や時差出勤制度の導入を行い、役職員が安全かつ効率的に職務を遂行できる環境を整えました。

トピック

・新型コロナウイルス感染症のため、事務局体制はテレワーク環境の構築や時差出勤制度の導入を行い、職務を遂行 できる環境を整えました。

国内外の主な出来事

・新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言を発令

・志村けんさんら死去

・新大統領 バイデン氏

・英国がEU離脱

主な事業

・横須賀市立浦賀ボートパークでオンラインイベントを実施

・JBWSSは延期し、オンラインで開催しました。

 実施期日  1月22日(金)

 実施場所  オンライン